エンゲル係数、2024年に43年ぶりの高水準を記録
エンゲル係数は、2024年に43年ぶりの高水準を記録しました。これは、総務省が発表した家計調査によるもので、2人以上の世帯が消費したお金のうち食費の割合を示す数値です。
【主なポイント】
2024年のエンゲル係数は28.3%で、1981年(28.8%)以来の高水準となりました。
食品の値上がりが響き、消費が鈍る様子が浮き彫りになりました。
コメ類の価格は前年より27.7%上昇し、キャベツやタマネギも2割を超す伸び率となりました。
エンゲル係数は所得が低いほど割合が高くなる傾向にあります。
【背景】
エンゲル係数の低さは生活の豊かさを表すと言われています。
日本では経済成長とともに下がり、1979年に30%を切った後も低下が続きました。
2005年の22.9%を底に上昇基調に転じましたが、2024年は身近な食べものの高騰が大きく影響しました。