茨城県美浦村に人口の10%もの中国人を中心とする留学生を受け入れるインターナショナルスクール設立計画
Grokまとめ
経緯
茨城県美浦村に「ケンブリッジ大学ジャパンアカデミー」(以下、CJA)の設置計画が浮上した背景は、2024年8月8日に一般社団法人UNIV. CAMBRIDGE JAPAN ACADEMY(CJAの運営事業者)が設立されたことに遡ります。この事業者は民間企業で、ケンブリッジ大学(英国)の名前を冠した全寮制の小中高一貫インターナショナルスクール(英国式教育プログラム)を計画。主な対象は外国人留学生(特に中国からの生徒が多数を占めるとの情報がSNSで拡散)で、定員は最大1,400人規模とされ、美浦村内の民間研修所跡地を活用する構想です。村の人口(約1.6万人)の約1割に相当する流入が懸念され、治安・インフラ負担増大を巡る住民不安を招きました。
- 2024年9月上旬: 事業者から美浦村役場に初の連絡。村内施設の利用計画を説明し、村はこれを民間事業として認識。村からの補助金投入予定はなく、事業者の単独運営。
- 2024年9月頃: 事業者と美浦村関係者が茨城県庁を訪問し、事業説明と協力要請を実施(村側は詳細を「現在調査中」と回答)。
- 2025年10月上旬: SNS(X/Twitter)で計画の噂が急速に拡散。主な懸念点として、「外国人大量流入による地域トラブル」「学生失踪リスク(技能実習生の過去事例を挙げ)」「事業者の信頼性不足(HP未公開、連絡先不明)」が指摘され、住民からの問い合わせが村役場に殺到。参政党関係者や保守派の影響で「中国資本のスパイ養成所」などの陰謀論も広がり、抗議電話・署名運動が活発化。
これに対し、村は当初沈黙を保っていましたが、10月16日に公式HPで初の公表。17日には追記としてCJAからの説明文書(PDF)を掲載し、問い合わせ対応を明確化しました。CJA側は「日本人の生徒も受け入れ」「地域経済活性化」を強調しましたが、詳細(生徒数、セキュリティ対策、帰省スケジュール、責任範囲)が曖昧で、住民の不信を払拭できていません。
現状(2025年11月25日時点)
計画は事業者の構想段階にとどまり、着工・開校は未定。美浦村は「住民説明会の早期開催」を事業者に強く要請しており、村議員による他地域インターナショナルスクールの視察も予定されていますが、日程は未公表。英国大使館やケンブリッジ大学本部は公式関与を否定(大使館電話問い合わせで確認)しており、CJAの「ケンブリッジ大学」冠はブランドライセンスの可能性が高いものの、正式提携の証拠は不明です。
- 事業者の対応: 10月17日付のお知らせで、メールアドレスを公開。電話番号は未開示で、村役場への過度な問い合わせを控えるよう呼びかけ。「日本の法令遵守」「全寮制で敷地外外出は教職員管理下」と主張するが、具体的なリスク対策(例: 学生脱走時の対応、経営破綻時の責任)は記載なし。
- 村の立場: 民間事業のため積極介入せず、情報提供に留まる。問い合わせ対応として、電話やフォームを案内。SNS拡散の誤情報(例: 「即時説明会」「村補助金あり」)を否定。
- 住民・世論の反応: X上で抗議投稿が続き(例: 視聴回数数万のYouTube動画で「中止を」)、11月下旬も議論継続。村HPの更新はなく、新たな進展なし。
| 項目 | 詳細 | 現状の課題 |
|---|---|---|
| 生徒規模 | 最大1,400人(主に中国人留学生想定) | 村人口の10%超。インフラ負担増大懸念 |
| 施設 | 民間研修所跡地(全寮制、寮・自習室・カフェテリア) | 売買契約未締結、着工未定 |
| 説明会 | 事業者主催予定 | 日程未定、即時開催の約束履行せず |